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背伸びせずに、生きていますか?『等身大』の私より - 千葉桃さん(弘前大学)

  • 執筆者の写真: Humans of Hirosaki
    Humans of Hirosaki
  • 2019年6月3日
  • 読了時間: 6分

更新日:2019年6月6日



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〔撮影:Hiroki Ishida〕


 弘前で活躍する若者たちの「生き方」を紹介する『Humans of Hirosaki』。第2回目のゲストは、学生団体ひとつなぎの創設者である、弘前大学人文学部現代社会課程社会行動コース4年の千葉桃(ちばもも)さんです。


 岩手県遠野市出身。1年の休学を経て、学生でありながらもフリーランスとしてWEB制作・デザインなどを手掛けている千葉さんですが、自身を『人の闇を愛する、アクティブ系引きこもり大学生』と称しています。

 『人の闇を愛する』とは?『アクティブ系引きこもり』?

 個性的で活動的かつ人間的な彼女の“等身大の「生き方」”を取材しました。




【Ⅰ.『アクティブ系引きこもり』というパラドックス】


— 早速ですが、周りからよくどんな人だと言われますか?


 「真面目で、行動力があるね。って言われます。ほかにも適応能力がある、とか。第一印象がこわい、とか…?学生団体の立ち上げや、フリーランスとして活動したりもしているので、そうみられても仕方ないのかなあ。と。(笑)

 

 でもほんとは私、引きこもりだし内向的なんですよ!!周りからはアクティブな人間に見られがちですが!」



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〔写真:大学生のネットワーク・居場所づくりを目的とした「ASCA弘前」を立ち上げた。写真はプレイベントの様子〕



— 外からの自分と内側からの自分とでかなり差がありますね(笑)


 「そうですね~。表に出してる『アクティブモードの自分』と表には出さない『引きこもりモードの自分』は面白いほど真逆で…。

 

 両方含めて今の自分だ!と考えてはいるけれど、私が思う本当の自分は超~『引きこもり』です!結構人の目気にしちゃいます。それに、人と話すこともあまり得意ではなくて…。でもアクティブモードの自分はそれと逆で…。

 

 うーん、なんていうか、『ゼロヒャク』で生きてる!って感じです。」


— 「ゼロヒャク」で生きてる…?


 「活動のエネルギー量が、アクティブモードの時は100、引きこもりモードの時は0になるんです。引きこもりモードの自分は、人とかかわるのが基本的に怖いから躊躇してしまうし、すべてに対して無気力になっちゃう時もある。でも、アクティブモードの自分は100だから、一歩踏み込んだらそのまま中心まで行こうとしちゃうんです。人の懐にも、目指す目標にも。躊躇なしにズカズカ―っ!と。伝わってますかね(笑)」


— なるほど!『ゼロヒャク』、面白いですね。0と100、両方の人間性を持つ千葉さんだからこそ、理解できるものや挑戦できる事柄がきっとあると思います。


 「ありがとうございます!でも、アクティブ度の振り切りが0と100の二択だと、ちょっと差が激しすぎるので、もっといい塩梅に調整できるようになりたいですね(笑)」




【Ⅱ. 人の闇を愛するとは?ももばちの『闇』論】


— 千葉さんは、ご自身を『人の闇を愛する、アクティブ系引きこもり大学生』と称していますが、この「人の闇を愛する」について、詳しくお聞きしたいです。

 まず、「闇」とは何ですか?

 

 「うーん。私もうまく言葉にできていないところもあるんですけど、私は『周囲の人間からは見えない、その人が抱える痛みや弱さ、葛藤』と定義しています。」


— なぜ、「闇」に興味を?


 「人の闇を聞くと、なんというか愛が溢れるんです。(誤解を招きそうな言い方ですね笑)。自分にも闇があるから、他人の闇に興味があるのかな…。

 

 悩みのない順風満帆な完璧人間よりも、闇を抱えている不完全な人間・不器用に生きている人間を見ると愛おしく感じちゃうんです。」


— その「闇」について考え始めたのはいつ頃ですか?


 「高校3年くらい…、ですかね。その時は自分の中にある『闇』について考えていました。なんで自分はこんなにも不幸なんだろう。なんで自分だけ…。ほかのみんなには悩みなんてなくて、毎日が楽しそうだなあって。

 

 でも、そんな悩みのない人でも1対1で話してみたら、私と同じような、もしくは私よりも暗い『闇』が垣間見えるときがあるんです。みんな少なからず、そういった闇を持ち合わせているんだなって気づきました。

 

 『闇』はたぶん、人間としての魅力の一部分です。その人の『深さ』のようなものを感じることのできる、本当に素敵で愛おしいものだと私は考えています。」


— 千葉さんの『闇論』。とっても興味深いですね。



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〔写真:1週間ひたすら自分と向き合い続け、「等身大」で生きようと思うきっかけになった「SOKOAGE CAMP」での1枚。自分をはじめ、多くの人の闇に触れた。〕



【Ⅲ. 誰かの「補助輪」でありたい。】


— 改めてですが、今現在、どんな活動をしていますか?


 「学内では、卒論に追われていますね(笑)テーマで言えば、“進学や就職など、人生の大きな選択の時に、人とのつながりがどのような影響を与えるのか”について研究しようとしています。

 

 学外ではデザインを勉強中です。また、休学のときから継続して、フリーランスとしてWebサイトを作ったり、チラシデザインの仕事を受けたりしています。」



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〔写真:その他にも、ハンドメイドアクセサリーや雑貨を制作している。写真のショップカードは自身で作成したという。〕



— なぜ、フリーランスに?


 「私、会社で働くの、向いてないと思ってるんです(笑)。朝早く起きれないし、組織の中で働いてる自分が想像できなくて…。なので、思い切ってフリーランスとして生活してみました。

 

 フリーランス。やってみると面白くて、成長できている実感があって楽しいです。ただ、雇用されているわけではないので収入は不安定ですね。ギリギリでやってるって感じです。」



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〔写真:フリーランス活動を本格的に始めるきっかけになった「田舎フリーランス養成講座」。1か月間千葉県金谷に滞在して、Webサイト制作をゼロから習得した。〕



— 今後叶えたい夢や目標について、教えてください。


 「誰もがその人らしく生きられる社会を実現するために、いろんなアプローチで人の生き方の選択肢を増やし続けたいと思っています。

 

 生き方の選択肢が増えるような情報や、人との出会いを生み出したり、その人が自ら道を切り開いていく、走り出していくときの“補助輪”になりたいです。

 

 その手段として、マルチクリエイターとして、まずはクリエイティブ的な方面から“補助輪”になれるように、いろんなスキルを身に付けていきたいです。」



【Ⅳ. 「等身大」の私より】



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— もし10年前の自分へメッセージが送れるなら、千葉さんは何を伝えますか?


 「『世界はもっと広いんだよ!』って、声を大にして叫びたい。

 

 その学校の中での“普通”なんて、世界の中ではものすごく狭くて偏った“普通”で、世界の中にはもっと色んな人がいて、色んな価値観がある。

  

 胸を張って、『変人』でいてください。」


— では、今度は10年後の自分に、メッセージをお願いします。


 「“私”のままで生きられてますか?

 

 誰かの補助輪になることに、幸せを感じられていますか?

 

 まずは私が、大好きな人たちとの繋がりの中で、『等身大』で生きること。


 そして、その余力で、誰かの人生の道を増やすこと。


 そのバランスを取りながら、ゆっくり幸せに生きていることを願っています!」


— 背伸びをせず、人間らしく生きる千葉さんの「等身大」の生き方。素晴らしいです。きっと誰かの“補助輪”になれると思います。ぜひ未来に向かって頑張ってください。本日はありがとうございました!


 「ありがとうございました!」



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千葉桃(ちば もも)さん

弘前大学人文学部現代社会課程社会行動コース4年。

学生団体ひとつなぎ創設者。県庁のプロジェクト「青森メディアラボ」に参加し、2年にわたって青森県の魅力を発信する。地元遠野が大好きで、地元の同年代の仲間と共に、遠野で面白く暮らす若者団体「KOSHEREN」を立ち上げるなど、フィールド問わず、幅広く活動している。現在は、学生フリーランスとしてWEB制作・チラシデザインを手掛ける。またハンドメイドアクセサリーの制作も行っている。

生き方のキーワードは『等身大』。



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